こんなことがありました!

ほめて伸ばす  その17

「叱るより、ほめて伸ばせ」とよく言います。子育ての上手な親は、ほめ上手な親と言えます。しか
し、親というものは、小言を言いがちです。小言があまり多いと、子どもは慣れてしまって、ああ、
また、いつも同じことが始まった。うるさいなあ、と馬耳東風に聞き流してしまい、親の子守歌のよ
うにしか受け取られません。子どもに反省心を起こさせない小言は控えるべきです。ガミガミと小
言を言っているうちに親自身の感情が興奮してきて「遊んだら、後片付けしなさいといったじゃな
い。もう5年生なんだから、自分できちんと片付けなさい。だから、学校の忘れ物も多いのよ。テレ
ビはいつもつけっぱなし。ハンカチ、ちり紙も忘れているし・・・だからぐずぐずしているのよ」と、の
べつ幕なしの小言を言ってしまったことはないでしょうか。そうすると、何を言われたのかポイント
が分からなくなり、ただ叱られたという記憶しか残りません。
 叱る場合は、ポイントを1つに絞って手短に叱り、以前の関係ないことを持ち出さないことです。
そして、叱る対象は子どものよくない行為であって、子どもの人格、人間性をすべて非難するよう
な叱り方をしないことです。