こんなことがありました!

脳科学から家庭学習を考える②

「宿題をしなくてはいけないことはわかっているけど、どうしても後回しにしてしまう」と
いう子もいるでしょう。やる気は勉強の原点です。やる気は、脳の「側坐核」という場所でつ
くられますが、側坐核を活動させるためには、ある程度の刺激が必要です。嫌々ながら掃除を
始めたにもかかわらず、そのうちにのってきて部屋をきれいにすっかり片付けてしまったとい
うことがあると思います。嫌でもとりあえず掃除をはじめたことが側坐核を刺激したのです。
だから、やる気が出ない時には、まずはなにより机に向かって勉強を始めてみることです。始
めてからしばらく経つと、少しずつ調子にのって集中できるようになります。子どもと約束し
て、決まった時間に机に向かうルールを作っておくことがコツです。

こうした現象は、心理学者クレペリンによって発見され、「作業興奮」と名づけられていま
す。とにかく、勉強を始める。そして始めたらしばらくは中断しないことが肝心です。