こんなことがありました!

自立心 その9

「時間の計画管理」
「先生、家の子は家でちっとも勉強しません。時間にルーズでだらだらと過ごしています。先生、
宿題をたくさんだしてください。宿題を出されると仕方なく勉強し、机に向かう習慣がつくと思う
のです。お願いします」
 こう学校にお願いされる方がいらっしゃいます。しかし、宿題を出されれば机に向かう習慣や
自主的に勉強する習慣が身に付くでしょうか。宿題だけやれば良いという考えは、宿題で依存
性のみが育ち、他人の指示や命令がないと勉強しない子どもになってしまう恐れがあります。
 しつけるべきは、自分の行動について、自分で計画を立てて時間を有効に使っていける子
にしていくことです。勉強ができる子は決まって時間管理ができる子です。家に帰ってからの
スケジュールをはっきりつかませ、その内容についてそれぞれ何分ぐらいの時間がかかるか
検討させ、その時間を配当するのです。勉強時間だけでなく、遊び、ゲーム、手伝い、食事、風
呂・・・
できない子には生活日程表を作ると効果的です。子ども自身が先々の行動内容をはっきり自
覚させることがポイントです。
 子どもが「あーこれもしなくちゃ!ああ忙しい」と言うようになったらしめたものです。時間が
管理できるようになると、企画力旺盛になり将来の人生にも積極性が出てくるでしょう。